ロックバンドに祝福を
私が一番信頼していると言っても過言ではないバンド、UNISON SQUARE GARDENが今年結成15周年を迎えました。
思い入れが強すぎるというのもあり、なんだか急に書き留めておきたくなったので久しぶりにダラダラと書いてみます✍
今から9~10年前、同じ軽音楽部だった先輩から貸してもらったMD(懐かしい!)の中に入っていたセンチメンタルピリオドという曲が最初のきっかけでした。
私の最初の感想は「なんだこれ???」でした。
良い悪いとか好き嫌いとかではなく、なんだかよくわからなかったのです。
甘いんだか尖ってんだかよくわからない歌声(と歌い方)、意味が分かりそうで分からないけど口に出してみたくなる歌詞、耳にこびりついて離れないメロディー、三者三様にぶつかりあってるバンドサウンド、大草原の中でペンキ塗れになるよくわからないMV…
とにかくとても衝撃的でした。
それまで私が聴いていた・知っていた音楽と似ているところが一個もなく、他に例えようもなく、私の中ではその頃からユニゾンはユニゾンでした。
それからすぐにCDを買い、ライブに行き、またCDを買い、ライブに行き…の繰り返しで今に至ります。
だいぶ端折りましたが、かれこれ10年もずっと彼らを好きなのは自分に刺さるものがありすぎるからなんだと思います。
- 一つ目はとにかく楽曲がずっと良い。(語彙力が無い)
昔の曲も新曲も聴いててワクワクします。
10年前に初めて聴いたときから今日までずーーーっとワクワクしっぱなしです。
むしろ更新されていってるような気もします。
聴いたときの「わー!なにこれカッコイイ!」っていう高揚感やときめきがずっと持続してるって、とんでもないことなんじゃないかと思うんです。
それだけユニゾンの音楽や姿勢がブレてないということなんだろうなと思います。
なんか話逸れてきた🙄
楽曲に関しては聴いてみてくださいとしか言えないなあ…
専門的なことは分かりませんが、各々のパートがとても複雑で主張が激しいのに3人で合わせるとカッチリはまってるあのバランスが凄いなと思います。
あと、キメ(っていうのかな?)が息ピッタリすぎて聴いてて気持ちいいです。
3人とも呼吸のタイミングも一緒なんじゃないかと思うレベルで怖いぐらいにぴったり。
あとは斎藤さんの歌い方。
囁いたり、唸ったり、舌打ちしたり、巻き舌だったり…とにかくバリエーションが豊富。引き出しありまくり。(これは楽曲にもいえることかもしれない)
そんな歌い方あるんだ…!と耳から鱗です。
あと、歌詞の言葉選びもめちゃくちゃ好きです。
「確信片手 遮二無二踏み出せば」とか
「調子こいたやつ端から 煉って千切って桜吹雪」とか
「待てば海路の日和ありだけれど待ってなんかはいられない」とか
「あかさたな混ぜこぜ」とか「ありえない不条理は ぶっ蹴飛ばしていけ」とか
「大丈夫 僕らが試金石」とかとか…
挙げだしたらキリがないけど、何となく声に出してみたくなる。
インタビューかなんかで田淵さんが「メロディーの邪魔にならないようにしている」と仰ってて、なるほどなと思いました。
あとは「こういう歌詞を斎藤くんには歌っててほしい」みたいなことも。
もし機会があれば、ぜひ歌詞を読みながら聴いてみてほしいです。
どっからこんな言葉が浮かんでくるんやろう?のオンパレードです。
- そして二つ目はライブもとにかくずっと良い。
最近は「ユニゾンのライブはMC無いし、お客さんを煽ることもないし、ただひたすらに曲を演奏するから凄い」とよく言われてますが(もちろんそれも凄いこと)、昔はMCで3人とも喋ってたし煽ったりもしてました。
今とは違う形だったけど、それでもライブは凄かったです。
セトリの組み方にもワクワクしたし、楽曲の良さがライブで更に爆発してて凄まじい熱量でした。
それは今の形になっても変わらないし、MCや煽りが無くなったことで更にライブを自由に楽しめるようになったんだと私は思ってます💃🏻🕺🏻
MCや煽り無しで良いライブをするアーティストってきっと他にもおられるでしょうからね😌
いろんなもんを削りながらひたすら演奏し続けるステージ上のあの三角形はとても美しいし眩しすぎます。
ユニゾンだからこそ輝いてるんだろうなあと観る度に思います💎
あとライブ中の3人が誰よりも楽しんでて最高です🙆🏻(昔のバッチバチな感じもよかったけど)
たまに置いていかれそうになるんですけど、あの感じがたまらんです。
もうこっち(客席)のことは放っといてずっとそのままライブしててー!ってなります。
ちょっと何言ってるか分かんないですよね、すみません。
- そして三つ目は彼らのスタンスと距離感がちょうどいいということ。
もしも僕が君の前まで来て
何かできることがあるとしても
この手は差し出さない きっかけは与えたいけれど
近づきすぎないで ちょうどいい温度感であれ
(さわれない歌)
即席の一体感一笑に付したい
気が向いたら いつかのどこか
また会おう じゃあ各自適当に解散とします
(Micro Paradiso!)
精度上がったら拡張化 無意味に目立ったら逆効果
馴れ合いならば他所で頼むぜ
(Own Civilization(nano-mile met))
"彼らがどういうバンドなのか"というのは説明しなくても、よくよく楽曲を聴いてみたりライブを観てたりすると何となく伝わるものがあるんじゃないかなと思います。
敵ではないけれど味方になってくれるわけでもない。
ファンに寄り添い、望みを何でも叶えてくれるのが優しさとするならば全っっっ然優しくないんでしょうが、このバンド側とリスナー側との距離感がとても絶妙だなあと思うし、私にとってはとてもありがたいです。
いくらSNSが普及して身近に感じるようになったとはいえ、ステージ上と客席の間には永遠に壁があると思います。というかそうであってほしいです。(超個人的な意見)
新曲出して、私たちの街にやって来てライブをしてくれる。それだけで充分だし、それを当たり前のことだと言ってくれるバンドです。
なんかまた話逸れてるな…すみません🙇🏻♀️
まだまだあるんですが、キリがないのでざっくり3つにまとめてみました。
これらがずっとブレないまま続けてくれるから信用してるんだと思います。
「これからも信じていてくれ」なんて向こうは絶対に言わないでしょうし、私は私で勝手に聴き続けようと思います。
最後に、改めて15周年おめでとうございます💐