くるり、何がしたいねん!
今日のタイトルは、こないだ行ったくるりのライブ中にボーカル岸田さんが放った一言。
それを聞いた私は「ほんまそれな!」と心の中で叫んで、
「あ、やっぱり本人達もそう思ってるんや」と納得して爆笑してしまった。
そう。くるりは一体何がしたくて、どこへ向かってるのかよく分からんバンドなのである。
2018.02.24
というわけで、くるりライブツアー「線」に行ってきました。
新譜はチェックしてたし、ずっと聴き続けてはいたけど、音源だけで満足していたら最後に観たライブから11年も経っていた(!!)。
それがここ最近なんとなく「くるりのライブ久しぶりに行きたいなあ」と思うようになり、それからすぐツアーが発表された。
私がライブに行く時はいつもこんな感じ。直感というか運みたいなもんやと思ってる。
⚠️ここから先はセトリやらネタバレになるのでご注意を⚠️
〈セットリスト〉
東京レレレのレ
東京
愛なき世界
ばらの花
ハイウェイ
Liberty & Gravity
東京オリンピック(新曲 インスト)
スラヴ
ニュース(新曲)
風は野を越え(新曲)
忘れないように(新曲)
ハイネケン(新曲)
琥珀色の街、上海蟹の朝
loveless
虹
ロックンロール
〜アンコール〜
ブレーメン
三日月
春を待つ
その線は水平線
雑誌でよくあるライブレポの記事みたいに文章をまとめる事は出来ないので、セトリを眺めながらぽつぽつ書いてみる✍
メンバー全員が登場して、岸田さんのゆるい挨拶からスタート。
「僕ら京都の人やけど、東京の曲やります」
って言うから、いきなり東京!?と身構えてたら東京レレレのレやったっていう。
や ら れ た ~ ! 💘 笑
民謡調で一度聴いたらしばらく頭から離れない曲。
これを一曲目にもってくるというのもくるりにしか出来なさそう。🎵さあ~よいよい!
そっからの東京~ハイウェイの流れは最高やったな~~~
説明するまでもない名曲たち。
特にここらへんの時期のアルバムはアホみたいに聴いてたので、岸田さんが曲名を告げるたびに一人はしゃぐ私。
序盤から涙腺ゆるゆる。そして大拍手👏👏👏
liberty~はもう訳分からんすぎて笑う(褒めてます)
くるり-Liberty&Gravity / Quruli-Liberty&Gravity - YouTube
アルバムの帯のコメントに「これはどこの国の音楽?」って書いてあって頷きまくった覚えがある。
くるりにはそれはもういろんな曲があって、中にはいろんなジャンルを詰め込みすぎちゃう?って思うような曲もあって(この曲なんかまさにそう)、
聴く度に衝撃があるんやけど不思議とクセになる。もう一度聴きたくなる。
しかもそれがちゃんとくるりの音楽になってるから凄い。
生で聴いてもこの曲めっちゃ楽しかったな~。
ファンファンのトランペットもカッコイイ。よっ!待ってました!🎺
しかしこんな楽しくて変な曲を作る岸田さんの頭の中は一体どうなってるんや。
今回はアルバムリリースツアーになるはずだったのにアルバムはなぜか出ず(現在制作中らしい)。
でも新曲はやる!との事でいっぱい新曲聴けました。
「次にやる新曲はめちゃくちゃ演奏するのが難しい。 ちなみにこの新曲は次のアルバムに入りません!なぜならアルバムの方向性と全然違うからです!歌詞もありません!歌ってる暇ないくらい難しいからです!」
開き直り(?)っぷりが素晴らしいMC(笑)
しかもそのタイトルが東京オリンピック(爆笑)
これがなかなかカオスなインストでおもしろかった。
終わった後、私の隣にいた女性2人組が「ほんと笑えるよね」と言ってました。同感です。
スラヴをはさんでからの新曲ラッシュ。
これがどれも「くるりっぽい」。
昔からくるりを聴いてる人にとっては懐かしさを感じるような、それぐらい王道なくるりのロック。
ツアーが始まる前にリリースされた「その線は水平線」という曲を「くるりっぽいね」とたくさんの人から言われ、
「それやったらもっとくるりっぽい曲作ったる!」と思って作ったらしい(笑)
特に深い意味はなく、たまたまそういうモードやったんやろうけど、今のくるりがこういう曲作るって良いな🙆♀️
アルバム楽しみ!
そして楽しみにしてた曲がついに…!🦀
岸田さんいわくチャラい曲(笑)
チャラいというよりお洒落なんよな~。Suchmosカバーしてくれへんかな~💃🕺
🎵上海蟹食べたい あなたと食べたいよ
なんて歌ってるサビやけど何でこんなに切なくなるんですかね。
lovelessはものすごい多幸感で優しさに満ちてたし、虹のあの緊迫感に息をのんで、ロックンロールで泣きながら笑顔で終わりました。
ロックンロールは特に大好きな曲で聴けて本当に嬉しかった。
特に2番のサビ前の
たった一かけらの勇気があれば
ほんとうのやさしさがあれば
あなたを思う本当の心があれば
僕はすべてを失えるんだ
というフレーズが好きなんやけど、初めて観たくるりのライブでここの歌詞だけを岸田さんが見事にすっ飛ばすという(笑)
(うおーい!そこは歌ってほしかった!!😂)と当時は思ってたのでリベンジが果たせて良かった(笑)
それぐらい思い入れがあるし、イントロのジャーン!という一発目の音から一気に開放的な気分になれる最高の一曲。
もうこれで帰ってもいいかな!って思えるくらい大満足の本編でした。
そしてアンコール一曲目は岸田さん(アコギ)、佐藤さん(ベース)、ファンファン(トランペット)の3人だけでのブレーメン。
オーケストラ編成の時ほどの壮大さはないけど、めっちゃ良かった。ボロ泣き(;▽;)
もう圧倒的に曲が良すぎるからなんやろうな。
あと三日月も聴けたのは嬉しかった🌙
MVも好きなんよな~。2人の箸の持ち方がめっちゃ気になるけど。
で!一番の最新曲の春を待つとその線は水平線ね!!
これがめちゃくちゃよい!!!
とにかく音がむちゃくちゃかっこいい。ぶ厚い。たまらん。
「昔のくるりが帰ってきた!」っていう感想をよく見かけるし、確かにそんな感じもするけど、でもやっぱり鳴ってるのは「今のくるり」なんよなあ。
働いたぶんだけ
陽の光浴びればいい
ここの歌詞がグサッとくる。
私もすっかり社会人なんやな~とか思ってしまった。
あれから変わった事・変わらなかった事 どちらもたくさんあるけど、
あの時に感じたライブの楽しさや音楽の素晴らしさは今でも覚えてるし、だからこそ今でもそれを糧にして生きている。
くるりも幾度となくメンバーチェンジをしたり(もう慣れた)、いろんな事に挑戦して変化し続けているけど、楽曲の良さやおもしろさは変わらない。
それはきっとこれからもそうなんやろうし、どこへ向かって行くのかさっぱり分からんけど、これからもゆっくりと見届けて行きたいなと改めて思いました。